Case2 ケインズの切り裂き魔 - あらすじ
ケインズでは女性が連続して惨殺されるという事件が発生、人々の恐怖と興味を引きつけていた。シルーズも新聞を食い入るように読むがラウディは相変わらず興味なさげである。しかし、探偵事務所に訪れた依頼人、コンティス男爵は「切り裂き魔を探せ」と依頼してきた。事件の三人目の被害者は男爵の娘であり、その仇を討ちたいのだと。シルーズは意気込むがラウディは「復讐に手を貸すつもりはない」と断る。
その頃、事務所の近所のパン屋の娘であるメルローズは家の近くで不審な人影を見かけた。切り裂き魔を目撃してしまったと脅えるメルローズとそれを心配する父ダン。知人の頼みを断り切れず、結局ラウディは切り裂き魔事件を追うことになる。
首都警察本部もまた、切り裂き魔事件に翻弄されていた。アバーラインも疲労困憊である。そんな中、警察総監であるウォーレスが事件の重要な証拠を消してしまうという失敗を犯し辞任に追い込まれる。さらに新聞に大々的に犯人からの挑戦状が載るという出来事が発生、警察の威信は限界まで傷つけられる。
ラウディは被害者の足跡を順に辿り、切り裂き魔の痕跡を得ようとしていた。被害者はいずれも別の場所にいた娼婦だが、知人たちの話からラウディは彼女たちが知り合いであったのではないかという疑いを持つ。また新たな女の名前も知ることができた。
捜査に煮詰まって事務所に押しかけたアバーラインとともに女の足跡を探したラウディは、女性──シーラを見つけることができた。彼女の口から、殺害された娼婦はいずれも一緒に追いはぎをした知人であること、犯人は娼婦らに家督継承の指輪を奪われた子爵であることが知れる。
シーラを囮にして犯人をおびき寄せようとするラウディとアバーラインたち。果たして犯人は現れたが、卓越した強さと<術式>の知識を持つ犯人の前に一同は絶体絶命の危機に陥る。そこに一発の銃声が響き、犯人はあっけなく倒れた。撃ったのはコンティス男爵──ラウディが依頼を断った後もずっとラウディの後をつけていたのだった。
